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執筆者の写真あべのぞみ

5月26日 佐々木信夫先生をお呼びして街頭演説会、シンポジウムの開催

更新日:2023年5月29日


みなさん、こんにちは。

あべのぞみです。

5月26日に行われました街頭演説会とシンポジウムのご報告です。


選挙告示前までの期間、市内の至る所に貼らせていただいた「2連ポスター」(2名の弁士の写真を掲載した街頭演説会の告知)を実現するべく、記載の通りの5月26日に2連ポスターやのぼりの作成にお顔を貸していただいた佐々木信夫先生を東京からお呼びいたしました。


佐々木先生とのご縁

佐々木先生は中央大学名誉教授で行政学者。

地方自治のスペシャリストで特に道州制の専門家でもあります。


母校中央大学を代表する佐々木先生の著作をたくさんコレクションしていた私。

あるウェブミーティングで佐々木先生にお会いし、ファンであることを伝えたのが始まりで知り合うことができ、その後に東京で開かれた会で初めてお会いしました。 そこからのご縁で著作を送っていただいたりするなど、先生とのご縁が続いています。


2連ポスターとは

この度私が統一地方選挙に出馬するにあたり、無所属で知名度もないのでせめてポスターを作りたいと考えました。

しかし無所属であるため、2連ポスターに掲載する「もう一人の顔」がなかなか手配できません。


政党に所属している場合は、大抵は党所属の国会議員の方と2連を作成します。

県議候補と作成することもできますが、県議選は2週間早く行われてしまうため、県議選の告示前までにポスターを剥がさないといけないことが市議候補に不利なのであまり作りません。

無所属で市議選に出馬する私には佐々木先生以外に適任者が思いつかず、ダメもとでお願いをしてみたところ快諾をしていただくことができました。


実現した街頭演説会

せっかく素晴らしいチャンスを与えていただいたので、勝っても負けても街頭演説会を実現しようと決めておりました。


2連ポスターはある意味、公約の前の初めての市民の皆さんと私の約束です。

そういう意味を持っていたので実現にはこだわりました。



16:30〜

まずは鉄橋にて街頭演説会です。


慣れ親しんだ鉄橋での街頭演説に、これまでとは違って他の弁士の方々と一緒に立つことができました。






諫早市区選出の県議会議員、坂口慎一県議にも応援にお越しいただきました。

人通りが多い鉄橋のようなところは諫早にも大村にもないとのことで、とても新鮮な体験だったようです。





大村市の市議会議員の村崎浩史議員にもお越しいただきました。

終始にこやかに、そしてパワフルなメッセージで鉄橋を盛り上げてくださいました。



佐々木先生のメッセージ


佐々木先生からの街頭演説のメッセージの内容は次のとおりでした。



「身を切る改革ではこの国は変えられない

あれもやりますこれもやりますの 時代も終わった!


これからは「あるもので新しく」阿部のぞみのスローガンでいい

これが政治の基本

右肩下がり社会へ 舵を切れない自公政治はもはや 時代遅れ

昭和の政治だ! 変えよう地方から」



シンポジウムへ



18:30〜

長崎歴史文化博物館ホールにおきまして、シンポジウムを行いました。



皆様にはこちらのチラシで告知をしておりました。


主催は「地域再生研究会」と「地域政策集団ソクラテス」です。


地域政策集団

ソクラテス

ソクラテスは、今回応援に駆けつけてくださった村崎市議や坂口県議をはじめとした、長崎県内の市議県議又は志す人材で構成している任意団体です。


「対話する政治」をテーマとしています。


一つの地域にとどまらず、県全体から九州、そして日本を見通していくために作った若手の広域ネットワークです。


選挙の時だけではなく、普段から市民県民の皆さんに政治を身近に感じてもらい、訴えかけ続けていくためにどんな活動をしていったらいいのか。

日頃から情報共有と意見交換をしています。


そんなソクラテスとしての初めての活動が、今回の街頭演説とシンポジウムとなりました。



街頭演説会を行うことがきっかけで佐々木信夫先生に長崎に来ていただくことになりましたが、街頭演説会だけではもったいないということでシンポジウムを同時開催することにしました。


私が佐々木先生にお会いするきっかけをくださったのは橋本剛さんでした。

私も日頃から橋本先生(心から敬意を込めて先生と呼ばせていただいておりますので、今後も橋本先生と表記いたします)とはよくコミュニケーションを取っており、くだらないことから真面目なことまであらゆる話をさせていただいています。


政治の世界とは違う所で大活躍中の先生にとっては、政治の側に引きずられるのは本望ではないということは百も承知なのですが、これだけの頭脳と人格を兼ね備えた方をみすみすインドネシアに渡すわけにはいきません。


なので今回も佐々木先生というビッグネームのために、橋本先生からもご協力をいただくことができ、開会のご挨拶とパネルディスカッションのコーディネーターをお願いしました。


なお、橋本先生には地域政策集団ソクラテスの顧問に、佐々木信夫先生にも特別顧問に就任していただきました。


佐々木先生、講演動画



先生の講演の内容

まとめ

日本の人口の偏りについては非常に興味深いものでした。


現在、カリフォルニアの人口は3700万人。

その人口規模と同じくらいの3500万人が、今の日本の国土の中の国土の3.6%の面積である東京圏に集中しているのだそうです。


多くの企業の本店や政府の中央省庁、そして大学生の4割が東京で暮らしているくらい、東京圏への一極集中の度合いは激しいのです。


この偏在を解消し、地方に力を持たせて人も地方へと分散させる必要があるというのが佐々木先生のお考えです。

このまま赤字国債連発では破綻のシナリオにしかならない。

100兆円まで歳出を戻すことも、税収の大幅アップも見込めないなら、その条件の中でどうするのか。


現在の地方でのフルセット行政を見直して、右肩下がりの社会であることを前提に「あるもので新しく」していこうというのがテーマです。


今まで、何でも行政がやってきてしまったことにより、政府機構が膨張し、その分、負担も膨れ上がったとみているわけです。


そこで、廃藩置県ならぬ「廃県置州」を行い、遠い政府にいろんな決断を任せるのではなく、近い所で意思決定をしていくようにすることも盛り込まれています。


そうした行政の枠組みを変えることと同時に面白い主張が日本フリーパス構想です。


日本フリーパス構想とは


新幹線や高速料金、さまざまな交通に関わる費用を全部無料にしようというものです。


これを実現するには7兆円かかると言われており、道路の建設に使われているガソリン税2.5兆円、消費税の1%が2.5兆円、地方創生にかけられていて効果が薄いと言われている7兆円の予算から一部をもらい財源とすることができると話しておられました。


現状の課題が東京一極集中にあると考えた佐々木先生の打ち手が

「廃県置州」と「フリーパス構想」ということです。

人や企業をもっと地方へ動かすにはどうしたらいいのか。

行政府の構造を変えることと、実際に人が動くように規制を緩和しようという方策です。


こうした打ち手を提案し、これを問うていくことこそ、政治の仕事です。


政治家の仕事とは

流石にこれまで中央政界の名だたる方々と肩を並べ政策論争をしてきた佐々木先生だけに、この日の講義の内容もスケールが違いました。


「天下国家を語る」という政治の醍醐味を思い出すことができました。


先生も、「政治家は日本を改革するための軸となるテーマを持ち、それについて賛成か反対かを問うていかなければならない。

そうしたことをする政治家がいなくなっている。」とおっしゃっていました。



政治家が政治家家業を次に繋いでいくことを目的としてしまった場合、国民の皆さんに問いかける提案というのも当たり障りのないもの、誰も反対しないようなものに終始してしまいがちです。

何かを変えようという目的を持って立つのではなくて、政治家をし続けていくという目的のための本末転倒だから起きることなのだろうと思います。


覚悟を持って、政治生命を賭けて皆さんに問いかけることを、もうあまり政治家がしなくなってしまったということです。


政務活動費の使い方

今回、佐々木先生をお呼びするにあたり、政務活動費を使わせていただく申請をする予定です。


まだどこまで認められるかは今後の協議による部分もあるのですが、今のところ次のような内訳については政務活動費が認められています。


(2)研修費

内容:議員が研修会を開催するために必要な経費、団体等が開催する研修会の参加に要する経費


支出できる経費の例示:

  • 講師謝礼

  • 会場費

  • 交通費(旅費、各交通機関等の利用に係る経費等)

  • 文書通信費

  • 参加費、会費

  • パソコン研修受講料

留意事項:研修会等を実施(参加)した場合は、行事名、開催日、参加議員名等を支払い伝票に明記する


ということで、こちらの名目で申請していくこととしています。


同時に、次の内容についての懸念が生じました。


機会の提供は「買収」に当たらないのか


自分たちだけの会議、研修に留まるならば何の心配もいらないのですが、今回は広くいろんな方に参加していただけるようなシンポジウムとしました。


これにより、価値のある機会を作ってそれを市民県民の皆さんに提供すること自体が、買収に当たるのではないかという懸念が生じます。


これについては、我らが長崎県選挙管理委員会に直接ご相談させていただきました。


すると、公職選挙法199条2項におきまして次のような条文があることから、問題がないとの判断がなされました。


公職選挙法199条2項とは

(公職の候補者等の寄附の禁止)
第百九十九条の二 
公職の候補者又は公職の候補者となろうとする者(公職にある者を含む。以下この条において「公職の候補者等」という。)は、当該選挙区(選挙区がないときは選挙の行われる区域。以下この条において同じ。)内にある者に対し、いかなる名義をもつてするを問わず、寄附をしてはならない。ただし、政党その他の政治団体若しくはその支部又は当該公職の候補者等の親族に対してする場合及び当該公職の候補者等が専ら政治上の主義又は施策を普及するために行う講習会その他の政治教育のための集会(参加者に対して饗きよう応接待(通常用いられる程度の食事の提供を除く。)が行われるようなもの、当該選挙区外において行われるもの及び第百九十九条の五第四項各号の区分による当該選挙ごとに当該各号に定める期間内に行われるものを除く。以下この条において同じ。)に関し必要やむを得ない実費の補償(食事についての実費の補償を除く。以下この条において同じ。)としてする場合は、この限りでない。

この赤のボールドで強調した「ただしがき(但し書き)」と言われる例外について定められた2項但書によって、「政治上の主義、施策を普及するために行う講習会その他政治教育のための集会」に関して必要やむを得ない実費の補償としてする場合


これについては「その限りではない」、つまり「寄付には当たらない」とされていました。


ということで、政治教育のための集会はわざわざ寄付にあらずとされていることからも、こうした機会が作られることは政治活動として認められた行為と分かりました。


政務活動費の枠の範囲で行うことも、政治教育の機会を創出していくことも、共に認められていることから、私としても、分かりやすく市民の皆さんに還元しているのがわかるいい政務活動費の使い方ではないかと思いました。


アカデミアとのつながり

ありがたいことに、たまたまではありますが、私はアカデミアとのつながりに非常に恵まれております。

このつながりを、今までよりももっと広く皆さんや長崎のために生かしていくことができればと考えています。


市との連携だけを模索するのではなく、せっかくなので広く市民県民の皆さんにもそうした研究職の皆さんの研究に触れる機会を作っていきたいと思っています。


まとめ

このような内容で26日の街頭演説会とシンポジウムが行われました。

議員も学生たちも、参加された市民の皆さんも一緒になって専門家の話に真剣に耳を傾けている様子が非常にいい光景でした。


政務活動費の性格をみていただいてもわかるように、我々議員は「良質なインプットをする、学ぶ」ということが大事な仕事の一つです。


吸収する側に立つのが自然な形だということを思わされました。


皆さんと共に学び、ディスカッションしていくことが求められていく在り方なのではないかと感じます。


その点に関しても、学んだことを元にして第二部において、長崎として考えることをそれぞれの地区の議員の方々と共に噛み砕いてこの長崎における話として展開できたことは良かったと思います。


アカデミアの難しい話に終止せず、具体的に地元の話に落とし込む必要性という所で議員がハブになることができるわけです。


今後もこの形式で学びの機会を作って参りたいと思います。


とてもいい機会となりました。

多くの方々にご協力いただいて行うことができました。

佐々木先生をはじめ長崎でご協力いただいた皆様、本当にありがとうございました。



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